不正出血の原因にはさまざまなものがあり、ホルモンバランスの乱れや病気が関係している場合もあります。以下に不正出血の主な原因を紹介します。
不正出血の主な原因とは
ホルモンバランスの乱れ
- ストレス(精神的・身体的なストレス)
- 過度なダイエット・栄養不足(エストロゲン低下)
- 睡眠不足や過労
- 思春期・更年期のホルモン変化
ピルやホルモン剤の影響
- ピルの飲み始め・飲み忘れ
- 低用量ピルの長期服用による軽い出血
- ホルモン治療(HRT)による副作用
生理周期に関連するもの
- 排卵期出血(排卵時のホルモン変化で起こる)
- 着床出血(妊娠初期に見られる少量の出血)
子宮や卵巣の病気
- 子宮頸管ポリープ(子宮の入り口にできる良性の腫瘍)
- 子宮筋腫(子宮にできる良性のしこり)
- 子宮内膜症(子宮内膜が異常に増殖)
- 子宮頸がん・子宮体がん(不正出血が初期症状の可能性も)
性感染症や炎症
- クラミジア・淋病などの性感染症
- 子宮頸管炎・膣炎(細菌感染による炎症)
妊娠・更年期の影響
- 妊娠初期の流産兆候
- 更年期のホルモン変化による不正出血
不正出血と生理の違い
簡単に言えば、生理以外の出血は不正出血となりますが、不正出血と生理の違いを比較してポイントを説明します。
出血の周期
- 生理:一定の周期(通常25~38日ごと)で起こる
- 不正出血:周期に関係なく予期せず起こる
出血の量・期間
- 生理:通常3~7日間続き、出血量は初日~2日目が多い
- 不正出血:量が少ないことが多いが、長引く場合もある
色や性状
- 生理:鮮血~茶色い血が混じる(経血には子宮内膜も含まれる)
- 不正出血:ピンク・赤・茶色などさまざま(鮮血のまま続くことも)
痛みの有無
- 生理:下腹部痛や腰痛が伴うことが多い
- 不正出血:痛みがないこともあるが、病気が原因なら痛みを伴う場合も
主な原因
- 生理:子宮内膜が剥がれ落ちる自然な現象
- 不正出血:ホルモンバランスの乱れ・病気・ストレス・ピルの影響など
婦人科受診の目安
以下のような場合は早めに婦人科を受診してください。
- 生理以外で出血が続く
- 大量の出血・血の塊が出る
- 性交後に出血する
- 痛みや発熱を伴う
生理は妊娠しない結果内膜が剥がれて起こる出血です。
不正出血が起こる原因はさまざまなので、一度婦人科で検査を受けるのが安心です。