GYMメディカルクリニック

卵巣嚢腫OVARIAN CYST

目次


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このページは卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)の原因や症状、治療法をご案内するページです。

生理が重たいのは卵巣嚢腫?

生理が重たいのは卵巣嚢腫?

便秘や生理痛が続くことがありますが、これって卵巣嚢腫の可能性はありますか?

卵巣嚢腫とは

卵巣にできる腫瘍の総称を卵巣腫瘍といい、大きく嚢胞性腫瘍と充実性腫瘍の2つに分けられます。

嚢胞性腫瘍は卵巣嚢腫の事であり、ほとんどが良性です。充実性腫瘍の場合、悪性の可能性もあるため、精密検査が必要です。

卵巣嚢腫とは

卵巣嚢腫の種類

01嚢胞性腫瘍 

卵巣嚢腫は嚢胞性腫瘍に分類され、90%以上が良性です。特徴としては若い方にも十分に発症する病気であることが注目すべき点です。卵巣内に何が溜まるかによって以下の通り、分類されます。

名称発症する年齢の特徴溜まる液体特徴
漿液(しょうえき)性
嚢腫
10~30代の若い女性に多い漿液(しょうえき)という卵巣から分泌されるさらっとした液体
粘液(粘液)性
嚢腫
閉経後の女性に多いゼラチン状の粘度の高い液体大きく肥大することがある
皮様嚢腫/類皮嚢腫
(奇形腫)
20~30代の女性に多い歯や毛髪などの組織が含まれたドロドロした液体閉経後に稀にがん化するリスクがある
卵巣チョコレート嚢腫/
卵巣子宮内膜症
20~30代の女性に多い子宮の内側のみにあるはずの子宮内膜が、卵巣に発生する40代以降はがん化のリスクが高くなる

02充実性腫瘍  

名称発症する
年齢の特徴
特徴
充実性腫瘍50代~60代の女性に多いしこりのような硬さがあり、卵巣がんの疑いがあるので精密検査が必要

卵巣の病気は自覚症状なし!?

卵巣は子宮の両サイドにある親指くらいの大きさの臓器です。卵巣は病気になっても自覚症状が現れにくいことから、「沈黙の臓器」と呼ばれることもあります。この様に自覚症状が現れにくいにもかかわらず、様々な種類の腫瘍ができやすい特徴を持っている非常にやっかいな箇所と言っても過言ではありません。

大きくなると、下腹痛・腹部膨満感がでることがあります。卵巣嚢腫は腫瘍が大きくなるまで無症状の状態が続きます。卵巣のう腫に気づくきっかけとして最も多いパターンは腫瘍が大きくなるにつれて増す下腹痛や腹部膨満感、便秘の症状、頻尿、下腹部のしこりなどが挙げられます。また、卵巣の根元が回転して捻じれてしまう茎捻転(※)を起すと激しい腹痛を訴える事があります。

※茎捻転 

茎捻転とは卵巣を支える靭帯がねじれることで発症します。人によっては激しい痛みや嘔吐、意識が遠のくといった極めて危険な状態に陥ります。自然に戻ることもありますが、一般的には緊急手術が必要になります。

診断の流れ

卵巣嚢腫は約90%が良性のため、大きくなければ治療をせずに経過観察だけの場合もありますが、嚢胞性腫瘍なのか、充実性腫瘍で、がんの疑いがある腫瘍なのかを診断し、治療が必要になる場合は医師と治療の方法を検討していくことになります。

GYNメディカルグループでは卵巣嚢腫の早期発見と早期治療を提供すべく、問診・内診、超音波検査などの総合診断を行います。

01問診

現在感じられている身体の異変や自覚症状などを細かくお伺いいたします。

問診

02内診

性交経験のない方や内診が難しい方の場合、内診は必須ではなく、お腹の上からの経腹超音波検査や、肛門からの経直腸超音波検査で診断します。

内診

03超音波検査(エコー検査)

エコー機材を下腹部にあて、内部の画像診断をその場でおこないます。

超音波検査(エコー検査)

大きな筋腫や手術を検討する場合にはMRI検査をすることもあり、その場合には高次医療機関をご紹介いたします。

卵巣嚢腫が見つかった場合

治療が必要と判断された場合は、手術療法が原則です。良性か悪性か、また大きさによっても手術内容が異なります。手術が必要な場合には、対応可能な医療機関をご紹介いたします。

ただし、卵巣子宮内膜症性嚢胞は、低用量ピル、黄体ホルモン製剤、偽閉経療法などのホルモン療法で縮小が期待でき、手術ではなくホルモン療法が主な治療の選択肢となりますので、当院での対応が可能です。症状、妊娠・出産の希望、腫瘍の大きさ・種類、年齢などを確認しながら患者様のご要望に沿う形で治療方針を決めていきます。

卵巣嚢腫が見つかった場合

腹腔鏡手術とは

腹部に小さな穴を数ヶ所開け、中に炭酸ガスを流し込みます。一つの穴からは内視鏡を挿入し、中の様子をモニター画面で確認しながら、別の穴から挿入した器具で腫瘍や臓器を摘出します。回復までの時間や入院期間が他の治療よりも短い手術法です。傷が小さく、痛みも少ないのが特徴です。

卵巣の負担を軽くする治療

現時点での妊娠希望がないにも関わらず排卵や月経を繰り返すことが、卵巣癌や子宮内膜症のリスクになります。GYNメディカルグループでは、低用量ピルや黄体ホルモン製剤などのホルモン治療で排卵を休ませる事で、卵巣の負担を軽くし、卵巣癌や子宮内膜症の発症リスクを低下させる事を推奨しております。

また、ミレーナ®で経血量を減らす事も子宮内膜症の発症リスク低下に役立ちます。ただしミレーナ®は排卵を抑制しません。また、症状が現れていなくても、定期的な検査を欠かさず受けたり、ホルモン治療をすることが、卵巣癌や子宮内膜症の「1つの予防法」と言えます。

卵巣嚢腫ってどんな病気?

Q

早期発見のポイントってある?

A

定期検診が大切です。


定期的な検診では、内診や超音波検査を通じて卵巣嚢腫を早い段階で検出することが可能です。これにより、早期の治療や介入が行われ、疾患の進行を防ぐことができます。定期的な婦人科健康診断を受けることは、卵巣嚢腫の早期発見に非常に重要です。

Q

卵巣嚢腫の症状は?

A

初期は症状がないのが特徴です。


初期は症状がないのが特徴ですが、大きくなると下腹痛や腹部膨満感、便秘、頻尿の症状また、下腹部のしこりなどを自覚します。また、卵巣を支える靭帯がねじれることで茎捻転を発症し激しい腹痛を訴えることがあります。人によっては嘔吐、呼吸が浅くなる、意識が遠のくといった極めて危険な状態に陥ることがあります。

Q

自覚症状のない初期の卵巣嚢腫を見つけることは可能ですか?

A

可能です。


内診や超音波検査、MRIやCTなどで発見することができます。

Q

卵巣嚢腫の治療法

A

大きくならなければ経過観察で大丈夫です。


大きくなったり症状がある場合は手術が必要になりますが、のう腫が大きくならなければ経過観察をする事も多いです。

卵巣嚢腫かも?とお悩みの方へ

卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)はほとんどが良性です。充実性腫瘍の場合、悪性の可能性もあるため、精密検査が必要です。

  • 卵巣嚢腫は嚢胞性腫瘍に分類され、90%以上が良性
  • 卵巣は病気になっても自覚症状が現れにくい
  • 患者様のご要望に沿う形で治療方針を決めることができる
卵巣嚢腫かも?とお悩みの方へ

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