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子宮内避妊リング(ミレーナ)INTRAUTERIN SYSYTEM

目次


このページについて

このページは子宮内避妊リング(ミレーナ)の避妊効果や装着方法をご案内するページです。

避妊効果が高いミレーナが気になる

避妊効果が高いミレーナが気になる

避妊効果の高い、手間のない方法のミレーナが気になりますが、どういうメカニズムでどのように装着するのか気になります。

子宮内避妊リング(ミレーナ)とは

子宮内避妊リングミレーナは、黄体ホルモンが付加された、子宮内リングです。ミレーナは、現在世界中で約600万人の女性が使用しております。

子宮内避妊リング(ミレーナ)とは

子宮内避妊リングの作用

子宮内避妊リングは子宮内膜に作用することで内膜が薄くなり、受精卵の着床(妊娠の成立)を妨げます。また、子宮の入口の粘液を変化させて、精子が腟の中から子宮内に進入するのを妨げたりすることで、避妊効果を発揮します。

避妊効果だけではなく、過多月経や生理痛の緩和にも有効です。子宮内にのみ黄体ホルモンが作用し、子宮内膜(生理のときに剥がれ落ちる膜:受精卵が着床するときに必要な膜)の成長を抑えることにより、生理の出血を少なくし、生理痛も軽くなります。

子宮内避妊リングの作用

避妊率は99.9%!

身体にやさしく嬉しい作用も

使用している方の20%は、生理の出血が1年以内になくなるといわれています。子宮にしか作用しませんので、ホルモンのバランスは体の中で保たれます。避妊率は99.9%と高く、OC(低用量ピル)のように飲み忘れによる失敗がありません。

子宮内避妊リングは黄体ホルモン単剤なので、OCの副作用の一つである血栓症のリスクもなく、高血圧の方、乳がん術後、肥満傾向の方、喫煙している方にも使用することができます。

挿入後、数ヵ月間(約3ヵ月)は月経時期以外に出血が続くことがありますが、通常は日数の経過とともに消失しますので心配はいりません。また、体重が増えることもありません。

子宮内避妊リングのメリット・デメリット / 低用量ピルとの違い

メリット

厳密なことを言うと、ピルは卵胞ホルモンと黄体ホルモンの合剤です。ミレーナは子宮内にのみ黄体ホルモンが作用します。ここが薬理作用として違う点になります。そして、ミレーナは子宮内にのみホルモン作用があるので、ピルで気になるむくみ、吐き気、頭痛等の内服薬ならではの副作用が出にくくなっております。

また黄体ホルモン単剤なので、ピルで危惧される血栓症のリスクもなく、高血圧の方、肥満傾向の方、喫煙している方に使用しやすいという点がメリットです。そして毎日ピルを服用するわずらわしさから解放され、どうしてもピルが体に合わない方におすすめです。一度装着をすると5年間有効であり、最初の1年以内にほとんど出血がなくなり、生理のわずらわしさからも解放されます。


デメリット

最初の12ヶ月程度に少量の持続する不正出血が出現しやすいことがあります。体に害や支障はありませんが慣れるまではわずらわしいかもしれません。挿入時は軽い痛みを伴うことが予想されます。ピルと比較して、子宮筋腫や子宮腺筋症の出血量コントロールはありますが、卵巣癌予防や子宮内膜症の進行抑制はピルの方が優れています。

装着の流れと費用

ミレーナの装着にかかる時間は数分程度です。まれに子宮口のカーブがきつい方や、子宮口が狭い方は挿入時時間がかかる可能性があります。

妊娠を希望されるタイミングでミレーナを抜去すると、すぐに妊娠可能な状態となりますので、ご自身の状況に応じてタイミングを自由に調節することが可能です。ご希望の場合は初診時に医師にご相談ください。

保険適用の場合

子宮内避妊リングは「過多月経」や「月経困難症」でお困りの方は保険適応にて装着可能です。避妊目的では保険適応となりません。月経に有効な選択肢の一つとして、量が多くて毎月つらい思いをされている方や貧血に悩んでいる方はご相談ください。

薬品名費用
装着費用(保険)11,000円程度
初回診察/検査費用(保険)4,000円程度

※別途診察料がかかります。

※価格はすべて税込みです。

自費診療の場合

避妊目的の方の装着や、保険適応外の方は自費診療になります。

薬品名費用
装着費用
(相談料・処置費用・外す費用込み)
48,000円(税込)

その他費用(希望者オプション)

避妊目的の方の装着や、保険適応外の方は自費診療になります。

薬品名費用
局所麻酔処置費無料

一般の外来で診察室にて対応します。局所麻酔(子宮頸管傍ブロック)なので注射時に少し痛みが発生しますが、挿入時の痛みが軽減されます。

※通常分娩の経験がある方は、こちらの麻酔をしなくてもあまり痛みを感じずに挿入できる可能性があります。

※局所麻酔を行った場合、無駄に麻酔の痛みを感じてしまうかもしれません。初回診察時に局所麻酔の有無は医師にご相談ください。

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