GYMメディカルクリニック

女性で更年期障害になりやすい人はこんな人!更年期障害の診断と治療(HRT(ホルモン補充療法))とは?

生理・おりもの・下腹部

更年期障害になりやすい女性には、以下のような特徴があります。

生活習慣や体質による要因

ホルモンバランスの影響

性格や精神的な要因

遺伝的な要因

栄養不足・食生活の影響

仕事や家庭環境の影響

予防・対策

更年期障害は、生活習慣の改善やホルモンバランスのケアで軽減できます。

更年期障害の診断(ホルモン検査)

更年期障害の診断には、ホルモン検査(血液検査)が用いられます。主に以下のホルモンの値を測定し、更年期の状態を評価します。

主なホルモン検査の項目

01卵胞刺激ホルモン(FSH)

(参考値(閉経前):10~30 mIU/mL)

(参考値(閉経後):40 mIU/mL以上)

02エストロゲン(E2, エストラジオール)

(参考値(閉経前):50~300 pg/mL)

(参考値(閉経後):10~25 pg/mL以下)

03黄体形成ホルモン(LH)

(参考値(閉経前):5~20 mIU/mL)

(参考値(閉経後):20~100 mIU/mL)

その他の関連検査

-甲状腺機能低下症(更年期障害と似た症状を引き起こす)の除外

-高プロラクチン血症による月経異常の鑑別

-副腎機能を確認し、ホルモンバランスの乱れを評価

診断の流れ

01問診・自覚症状の確認(ほてり、不眠、イライラ、動悸、月経不順など)

02血液検査(ホルモン値測定)

03必要に応じて甲状腺機能検査や他の血液検査

04結果に基づき、更年期障害の診断と治療方針の決定(HRT、漢方、生活改善など)

ホルモン検査を受けるタイミング

ホルモン補充療法(HRT)

欠乏したエストロゲンを飲み薬や貼り薬・塗り薬として体内に補充する治療法です。

体内のエストロゲン量を維持することによって、更年期における様々な症状を軽減します。

HRTで期待される効果

更年期症状の緩和

HRTにより、不足したエストロゲンを補うことで、更年期特有の症状が改善されます。

骨粗しょう症の予防

閉経後はエストロゲンの減少により骨密度が低下し、骨折リスクが高まります。

HRTは骨密度を維持し、骨折のリスクを低減します。

腟や尿路の健康維持

肌や髪の老化予防

HRTの効果が出るまでの期間

HRTに用いる薬と投与方法

HRTは原則として、エストロゲンと黄体ホルモンの2種の薬を組み合わせて行います。

エストロゲンには経口薬(飲み薬)や経皮薬(貼り薬・塗り薬)があります。

HRTは年齢や症状、月経の有無、子宮の有無、閉経後の年数など、状況に応じて投与方法が変わります。

エストロゲン単独療法

子宮を摘出した女性に使用されるエストロゲン単独の内服薬です。

エストロゲン+黄体ホルモン併用療法

子宮がある女性は、エストロゲン単独では子宮内膜増殖症のリスクがあり、悪性化して子宮体がんになる可能性もあるため、予防する目的で黄体ホルモンと併用します。

投与スケジュール

エストロゲン単独療法

毎日継続的に投与。

エストロゲン+黄体ホルモン併用療法

  • サイクル療法(周期的投与):エストロゲンを毎日、黄体ホルモンを月のうち一定期間だけ服用(生理が再開する可能性あり)
  • 連続併用療法(持続投与):エストロゲンと黄体ホルモンを毎日服用(生理がこない)

アスタキサンチンの更年期障害への期待される効果

アスタキサンチンは更年期障害に対する直接的な治療効果は認められていませんが、いくつかの側面で更年期症状の軽減に寄与する可能性があります。

抗酸化作用による老化防止

更年期に伴う酸化ストレスの増加を抑え、細胞の老化を防ぐ可能性がある。

血流改善

血行促進作用があり、冷え性や肩こりの改善が期待できる。

肌のハリや潤いの維持

コラーゲンの酸化を抑え、肌の乾燥やシワを軽減する可能性がある。

抗炎症作用による疲労回復

疲れやすさや関節痛など、更年期によくみられる症状の軽減に役立つ可能性がある。

ストレス軽減や睡眠の質向上

抗ストレス作用があり、不眠や気分の落ち込みの軽減が期待できる。

アスタキサンチンは、更年期障害の直接的な治療薬ではありませんが、抗酸化・血流改善・抗炎症作用などにより、更年期の不調を和らげる可能性があります

当グループでは、アスタキサンチンを配合したサプリメントも販売しておりますので、医師とご相談の上ぜひ一度お試しください。

更年期症状がつらい場合は、早めに婦人科を受診し、適切な治療を受けることが大切です。