GYMメディカルクリニック

気になるピルの疑問【よくある質問⑤】ピルの服用が将来の妊娠に与える影響は?(ピルをやめた後の妊娠しやすさ・排卵はいつ再開?将来の妊娠に与えるメリット・やめた後に妊娠しづらいケースは?) –

ピル処方

ピルは排卵をストップし、子宮内膜の増殖を抑える作用があります。

排卵は妊娠を希望するとき以外は必要ないので、ピルで人工的に排卵を止めることは特に問題ありません。むしろ排卵や生理を繰り返すことは女性の身体にとって大きな負担となり、子宮や卵巣の病気の原因にもなることから、ピルの服用で排卵を抑えることは子宮内膜症や卵巣がんをはじめとする婦人科系疾患の予防にも役立つと考えられています。

(現代女性は出産回数が少なく生理期間も長くなるので、子宮への負担が大きいといえます。)

ピルには避妊以外にも女性の強い味方となる以下のような副効果が期待できます。

ピルを上手く活用することで、女性のQOL向上にも大きく役立ちますが、ピルの普及率は10%台とまだまだ低く、多様なメリットがあるのは分かっていても、ピルを使ってみたいけど不安感がある人も多いのではないでしょうか。

そこでピルに関することで特に気になる関心事をまとめてみました。

今回は、

【5】ピルの服用が将来の妊娠に与える影響は?(ピルをやめた後の妊娠しやすさ・排卵はいつ再開?将来の妊娠に与えるメリット・やめた後に妊娠しづらいケースは?)

について解説します。

ピルの服用が将来の妊娠に与える影響について、妊娠しやすさ・排卵の回復・リスクの有無を詳しく解説します。

1)ピルをやめた後、妊娠しやすくなる?

ピルは排卵を一時的に抑えるだけなので、服用をやめれば体のホルモンバランスが回復し、自然に排卵が再開します。

2)排卵はいつ再開する?

一般的な排卵再開の流れ

ただし、個人差がある

3)ピルが将来の妊娠に与えるメリット

(1)子宮を守る効果

(2)卵巣の健康を維持

(3)PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の改善

4)ピルをやめた後に妊娠しづらい場合

考えられる原因

3〜6ヶ月たっても生理や排卵が戻らない場合は、婦人科で検査を受けるのがベスト!

5)まとめ

ピルは避妊のためだけでなく、将来の妊娠に向けて「子宮と卵巣を健康に保つ」役割もあるので、安心して使用できます!


次回は、

【6】他の薬との飲み合わせで注意すべきなのは?(避妊効果が低下する薬・併用注意の薬・サプリとの相性)

について解説します。