GYMメディカルクリニック

子宮内膜症ってどんな病気?

子宮の病気や症状

子宮内膜症ってどんな病気?症状・原因は?

子宮内膜症の原因は、自然な月経の繰り返し!?

子宮内膜症とは、本来、子宮の内側にある子宮内膜組織またはそれに類似した組織が、子宮内膜以外の場所に発生する病気です。原因はまだはっきり解明はされていませんが、現代女性に多い婦人科疾患の一つで、月経の回数に比例して発症するリスクが高くなると言われています。そのため、月経を繰り返すごとにリスクが増えていき、つらい月経痛や性交痛、腹痛、不妊等を引き起こします。

内膜症で呼吸困難!?悪性変化!?

さらに、場合によっては異所性子宮内膜症と言って、内膜症が子宮や卵巣以外の臓器にできてしまうこともあります。例えば、肺に子宮内膜症が発生して、生理のたびに肺で出血を起こし、気胸による呼吸困難を引き起こすこともあります。また、子宮内膜症による卵巣チョコレート嚢腫は将来的に卵巣がんに、悪性変化することもありますので、子宮内膜症には注意が必要です。

診断、治療は?

一般の検診で見つかることも

子宮内膜症の確定診断は手術による肉眼診断が原則ですが、一般の検診や診察の中で行われる超音波検査で子宮内膜症の合併症である卵巣チョコレート嚢腫が見つかる場合や、内診で腹腔内の癒着の所見により、子宮内膜症が疑われる場合もあります。

手術をしても再発する?

子宮内膜症の治療法の一つに手術がありますが、子宮内膜症は自然な月経を繰り返すことで発症リスクが上がる病気のため、手術で治療をしたとしても、手術後にまた月経を繰り返すことにより、再発する可能性があります。そのため、手術後も妊娠をすぐに希望しない場合はホルモン治療を継続する必要があります。

多くの子宮内膜症は保存療法で改善(低用量ピル、ジエノゲスト、ミレーナ®)

多くの子宮内膜症は手術をしなくても保存的な治療で改善が期待できる病気でもあります。

代表的な治療法が低用量ピルの服用、ジエノゲストの服用です。ミレーナ®は現在ある子宮内膜症を治療する効果はないものの、子宮内膜を薄くして経血量を減らすことで、子宮内膜症の発症リスクを抑えることが期待できます。

Gn-RH製剤による治療

また、Gn-RH(アゴニスト・アンタゴニスト)で月経を止める治療により、病変部分を縮小させ、進行を抑制することもできます。ただGn-RH製剤は女性ホルモンを抑制する効果がとても高いので、長期間の使用はできず、最長6ヶ月とされています。

そのため、GnRH製剤の使用法としては3つあります。一つは、手術前に病巣部分を縮小させる為に6ヶ月以内で一時的に投与するという場合です。もう一つは閉経することで子宮内膜症の進行は抑えられるので、閉経までゴールが見えている50歳前後の方の『閉経逃げ込み療法』として用いられることです。

3つ目は、ジエノゲストを服用すると不正出血が高頻度にみられますが、不正出血の副作用を軽減させるために、GnRH製剤を短期間使用することで子宮内膜を薄くし、ジエノゲストに切りかえたときに不正出血が少なくなるようにする方法です。

Gn-RH製剤はのぼせやほてりといった更年期症状のような副作用が出る方もいらっしゃいますので、投与後の体調や症状を見ながら注意して使う必要があります。副作用が出た場合は漢方薬などを併用したり、それでも症状が強いようであれば中止を検討します。

最初から、ならないようにするのが一番!

このように、子宮内膜症の治療法は様々ですが、出来るなら子宮内膜症にならないほうが痛みや不妊に苦しむことも少ないのです。

今すぐに妊娠を望む環境にない全ての女性は、月経痛の有無とは関係なく、なるべくピルなどのホルモン治療を取り入れる事で、子宮内膜症の発症リスクを低下させることができます。

自然な月経の繰り返しそのものがリスク

自然な月経を繰り返している状態が理想的と思われる方が多いかもしれませんが、これは誤解です。むしろ自然な月経を繰り返している状態がリスクなのです。

その為、子宮内膜症を予防するためには、全ての女性が、妊娠を望む環境になるまでの間、低用量ピルやジエノゲスト、ミレーナ®など自身に合った選択肢で月経をコントロールすることがとても大切なのです。

ご自身の大切な体を守って将来の選択肢を増やすために、まずは月経のコントロールを始めていきませんか?